多くの場面で活躍するアウトドアチェアですが、とくにキャンプツーリングなどに用いる時は軽くてコンパクトなものがいいですよね。
今回は、アウトドアブランドであるDODのコンパクトチェア「スワルスエックス」を紹介します。
2Lサイズのペットボトル程の収納サイズで、X構造を採用したフレームによって安定性が向上したことで快適に使用できるアウトドアチェアです。
何より、重量が1kg程しかないのでキャンプツーリングには非常におススメですよ。
クレイジーなアウトドアブランド「DOD」
DODでは製品を店頭にはほとんど置かず、広告もしないことを掲げています。
一般的には、実物を店舗で見ることでイメージを膨らませるのではないでしょうか。
キャンプ初心者のTERUもアウトドアショップに行ってはワクワクするばかりです。
ですが、多くのブランドから出るアウトドアギアはどれも便利そうであり、どれを購入するべきか悩むことも多いと思います。
そんな中でDODのホームページに書かれている言葉に惹かれてしまいました。
キャンパーはクレイジーだと思う。
だってキャンプすることに意味はない。 衣食住に不自由しない現代の日本で、キャンプする必要はまるでない。 わざわざ快適な家があるのにテントを立てて寝るのは非効率だし、お金もかかる。 クレイジーと言う人がいても反論はできない。
でも意味はないから自由だ。
キャンプすることに意味を作ってもいいし、なくてもいい。 格好つけてもいいし、ダサくてもいい。
自由に遊ぼう。
DOD HPから引用
製品の良し悪しは実際に使用してみないとわかりませんし、自分にとって必要なものなのかどうかもわかりません。
アウトドアギアはあれもこれも気になるものだらけですが、とにかく試してみようと思わせてくれました。
DODではライダーズシリーズと言ってバイクツーリングキャンプの醍醐味を最大限に活かす「ライダーのためのアウトドアギア」が展開されており、バイクの免許をとったばかりでキャンプツーリングに憧れを持つTERUにとってはぴったりのアウトドアブランドでした。
迷わず買いたいDOD製品
ほとんど店舗に製品が置かれることがないDODですが、人気があるがゆえに製品によってはインターネットでも購入することが難しいことも珍しくはありません。
ホームページから製品購入ページのリンク先が貼られていますが、スワルスエックスに関しては売り切れであることも。
TERUが購入しようとした時にはネットでの販売はどこも売り切れていました……。
ネットで購入することが困難な場合でも、数少ない販売店舗に足を運ぶのも良いかもしれません。
TERUが伺ったのは東京都多摩市にある京王アートマン聖蹟桜ヶ丘駅店さん。
こちらの4階にオープンしたアウトドア用品コーナーでは、なかなか実物を見ることができないDOD製品を数多く取り扱っていました。
スワルスエックスも在庫があるようです。
数少ないですがDOD製品の取り扱い店舗もチェックしてみてください。
インターネットで売り切れてしまっていても、足を運んでみたら在庫があったなんてこともありますよ。
携行性に優れたスワルスエックスの使用感
キャンプツーリングの際、目的地に着いたところでゆっくりと腰を下ろして時間を贅沢に使いたいですよね。
アウトドアチェアを持っていくとしたら、なによりバイクの積載量を考えて大きさや重量を考えてしまいます。
それに加えて座り心地も重視したいと考え、初めに購入したのがLOGOSのコンパクトバケットチェアでした。
コンパクトチェアでありながらワイドサイズであるため、座り心地も重要と考えている方にはおススメしたいです。
LOGOSのバケットチェアを使用してみて座り心地は良いですが、若干重い……。
そこで、もう少し軽量でありキャンプツーリングにも合うようなスタイリッシュなものを探したところ、DODのスワルスエックスがぴったりでした。
とにかくコンパクトで軽い
持ち運びに便利な専用のキャリーバッグが付属しており、収納時には幅34cm×奥行12cm×高さ12cmとコンパクトにまとまります。
重量は約1.1kgで持ち手もついているので、軽々と持ち運ぶことができます。
これだけ小さくて軽いとリュックサックにもすっぽり収まってしまうのです。
TERUがツーリング時に使用しているRS TAICHIのバックパックはメイン気室の容量が大きいため、スワルスエックスを入れてしまってもまだまだ余裕があります。
フロントポケットは防水使用になっているので貴重品はフロントポケットへ、コンパクトなアウトドアギアをメイン気室に放り込んでしまえばバックパック1つで簡単なキャンプツーリングに出かけることができますよ。
安定性を向上させるX構造
キャリーバックからフレームと生地を取り出します。
メインフレームとサブフレームはすべて連結されており、繋ぎ合わせるだけの簡単作業です。
体を支える生地部分は、頑丈な太い糸で構成された高強度のポリエステルが使用されています。
黒い座面にうかぶウサギのロゴマークがスタイリッシュで、かわいくもありかっこよくもある。
説明書を確認すると、組み立ての順番としてキャリーバックからフレームを取り出した後にメインフレームを各間隔が90°になるように広げると記載されています。
ですが、連結する前のフレームが暴れてしまうので、まずはすべてのフレームを連結させてしまった方が組み立てやすいです。
軽量かつ高強度のメインフレームはアルミ合金でできており、X型の新構造がチェアの安定性を増すとのこと。
また脚部底面にはスリップ防止グリップが配置されており、多角形にカットされたグリップが安定性の向上に役立っています。
やや窮屈な印象あるものの安定性は非常に良い
フレームの組み立てが終わったら、サブフレームの長い方である背面側から生地を差し込んでいきましょう。
フレームと生地がセパレートタイプのチェアは生地を張る際、やはり固いですね……。
サイズは幅50×奥行55×高さ68cm(座高38cm)となっており、ワイドサイズであるLOGOSのコンパクトバケットチェアと比較すると横幅が10cm弱短くなっています。
ですが、スワルスエックスは製品自体の重量が1kgも軽いのです。
LOGOSのコンパクトバケットチェアは座り心地重視、DODのスワルスエックスは軽量化と安定性を重視しているといえるのではないでしょうか。
非常に軽いスワルスエックスの耐荷重は80kgであり、座面の幅も考慮して大柄な男性は難しいかもしれません。
その為、座ってみると若干窮屈な印象があるかもしれませんが、座った際の感触や安定性の問題は全く感じられませんでした。
生地は高強度のポリエステルを使用しているため非常にしっかりした造りであり、X構造によってメインフレームからそれぞれ4本の脚が伸びているので安定感は非常に良いです。
立ち上がりの際に手をついても、グラつくことなどはありませんでした。
脚部底面にあるグリップが多角形になっているため、凹凸のある地面でも転倒するようなこともなかったです。
組み立てた後にどのような場所にも、簡単に運ぶことができるのは非常に評価が高いのではないかと思います。
従来品から比べ安定性を強化
現在は販売終了となりましたが、スワルスエックスの従来機としてウルトラライトアジャスタブルチェアというコンパクトチェアがDODから販売されていました。
スワルスエックスとサイズ感はほぼ変わらず、耐荷重も80kgと同様ながらその製品重量は965gと非常に軽量なものだったようです。
965gと言ってもキャリーバッグ(約100g)は含まれていないようなので、実質ほぼ変わらないサイズ感ですね。
機能面でいうと通気性に優れるメッシュファブリックをチェア側面に採用していることや、座面高・角度を調節できるアジャスタブルフレームが採用されていました。
シチュエーションに合わせて高さや角度を調整できる機能は非常に魅力的にも感じてしまいます。
ですが、脚部フレームのロックボタンによって3段階に調整する際に、前脚と後脚の高さが異なっているとバランスが悪くなるとのことです。
また、スリップ防止グリップは採用されていても丸みをおびた円状のものでした。
後継モデルであるスワルスエックスは転倒の危険のあるものは排除した上で、安全面に注力した結果シンプルに軽く安定性に長けたモデルとして販売されました。
この先、スワルスエックスが安定性を保ちつつ、魅力ある機能を携えたモデルが販売されることにも期待したいと思います。
まとめ
携行性・安定性に優れたスワルスエックスは、キャンプツーリングにぴったりでした。
バックパックにもすっぽり収まってしまうほど軽くコンパクトであるため、どのような場面でも活躍してくれることだと思います。
設置も簡単であり、非常にスタイリッシュな見た目です。
重量を軽くしたがゆえに細くなったフレームも、X構造によって安定感は全く問題ありません。
軽さと安定性を両立した優秀なプロダクトであることには間違いないです。