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Mavic Miniを購入して半年経った今、機体保険(DJI Care Refresh)を利用した経緯について報告します。

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はじめてドローンを飛行させる前に、せっかく購入したMavic Miniにもしものことがあった時のことも考えておきたい

TERUは趣味の範囲で空撮動画を撮影したいと思いMavic Miniを購入しましたが、いつどのようなタイミングで不測の事態に陥るかわかりません。

自分自身や自動車等に保険をかけるのと同じように、周囲に危険が及ぶ可能性のあるドローン操作に関する保険は必要なものであると思っていました。

Mavic Miniを購入して半年経ったいま、Mavic Miniの機体保険であるDJI Care Refreshを利用する機会があったため、報告したいと思います。

ドローン保険を大きく分ける賠償保険と機体保険

ドローン保険は、賠償保険機体保険に大きく二分されます。

賠償保険はドローンの墜落などによって、物を破損させてしまう他人に怪我をさせてしまった場合に補償してくれる保険です。

対して、機体保険はドローン自体が破損してしまった場合に補償してくれる保険になっています。

TERUはドローン初心者であった為、念には念を入れ両方加入することにしました。

賠償保険として、DJI製品の購入特典で付いてくるエアロエントリー DJI無償付帯賠償責任保険標準プランに加入し、機体保険としてDJI Care Refreshという保証プランを購入しました。

DJI Care Refreshの補償内容

安心に飛行を楽しむために、購入したDJI製品の不測の事態を補ってくれるDJI Care Refreshという保証プランです。

Mavic Miniの場合、DJI Care Refreshの購入には保証期間が1年間に対し4,400円かかります。

そして、この保証プランは保証期間の延長はできず1つの製品に対して1回のみ購入することが可能なものです。

休みの日に趣味程度に飛行させるくらいであるならば、飛行回数もそこまで多くはないことを考えると購入するかどうか非常に悩むところでした。

ドローン初心者のTERUは操作の不安もあり購入しましたが、本当に必要であったのかどうか保障内容等も踏まえてみていきましょう。

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DJI Care RefreshのHPはこちら

1年間に最大2回までのリフレッシュ交換が可能

Mavic Miniに衝突などによる故障が発生した際、少額の追加料金を支払うことで新品もしくは新品同等の製品に交換することができます。

DJI製品によりCare Refreshの購入金額交換費用は異なるのですが、Mavic Miniでは以下の通りです。

初回交換費用 4,690円
2回目の交換費用 5,500円

4,400円(DJI Care Refresh)+4,690円(初回交換費用)=9,090円

つまり、墜落などで破損させてしまったMavic Miniを初回交換時には9,090円で交換してくれる保険になっています。

破損や水没にも適用される為、大胆なフライトが可能となる

完全補償を、お手軽に」という言葉が記載されているように、破損したデバイスを返送した場合には事故の発生事由は問わないとのこと。

それでは適用されるシーンや、交換対象の部品についても見ていきます。

  • 操作ミス
  • 信号干渉
  • 衝突
  • 水没
  • 落下による破損

Mavic Miniは障害物を検知する機能が機体の下方にしかついていないため、衝突のリスクは常に考えなくてはなりません。

ですが、操作ミスによる破損水没など、どのシーンにおいても補償はしてくれます。

Mavic Miniを通じて知り合うことができた双子座B型さん(@pm9_)のツイートを見てみましょう。

幸いなことに機体やカメラの損傷はなかったそうですが、事故映像ですね……。

Mavic Miniは飛行速度によって3つのフライトモードを選択できます。

その中でもSモード(Sports)では13m/sの速さで飛行させることができるのですが、これは時速46kmに相当するので自動車が走るようなスピードですよね。

状況によっては簡単に破損に繋がってしまうことだと思います。

ですが、自分の操作ミスによる破損も補償の対象であればこのような大胆なフライトもできそうですね。

ちなみに、双子座B型さんはMavic Miniを2km以上フライトさせるなかなかのチャレンジャーです。気になる方はTwitterをチェック!

完全補償の落とし穴?

DJI Care Refreshは完全補償と記載されていますが、補償の対象になる部品や条件には注意しなければなりません。

Mavic Miniにおいてリフレッシュ交換サービスが適用されるのは、機体ジンバルカメラバッテリープロペラとなっています。

あくまで機体保険なので、送信機側については保証の適用外です。

また、機体またはジンバルや付属部品の一部もしくはすべてが紛失している場合や、盗難・紛失の場合などはサービスの適用外となります。

TERUは自分の目で見ることのできない景色を撮影するため、海上にドローンを飛ばすことも多いです。

こんな青い海を上から見下ろしてみたいと思ったことが、ドローンを購入するきっかけでした。

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ですが、操作ミスで海へ墜落し機体の回収が不可能な場合などは保証されないというわけです。

DJI Care Refreshの購入条件に注意

DJI公式オンラインストアでMavic MiniとDJI Care Refreshを同時に購入すると、製品との関連付けは自動で行われます。

しかし、Mavic Mini購入後にオンラインストアで別途購入した場合や、DJI正規販売代理店等で購入した場合においては自分でDJI Care Refreshとの関連付けが必要です。

TERUは家電量販店でMavic Miniを購入したので、帰宅してからDJIオンラインストアでDJI Care Refreshを購入しました。

DJI製品購入後に、DJI Care Refreshを別途購入する際には注意しておきたい点があります。

そもそもDJI Care Refreshを購入するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があるのです。

  • 新規購入かつアクティベーションが行われていない製品
  • アクティベート後96時間以内の機体またはジンバル
  • DJIアフターサービスセンターで修理した製品(修理完了後、サービス購入の通知を受け取ってから72時間以内)

気にしておきたいのが、アクティベート後96時間以内という縛り。

つまり、ドローンを飛行させるためにアクティベーションを行ってから4日以内でなければDJI Care Refreshを購入することができなくなってしまいます。

そのためDJI Care Refreshという機体保険に関してはあらかじめ考えておいた方がよいのではないでしょうか。

機体との関連付けは外箱の白いシールもしくは、Mavic Mini本体のバッテリーカバー裏に記載されているシリアルナンバー(S/N)を入力するだけでとても簡単です。

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シリアルナンバー(S/N)記載箇所

半年で経験した機体の不具合

Mavic Miniを購入して半年が経ちましたが、休みの日に飛行させる程度ですので現在の総飛行時間は8時間程です。

安全に飛行させようと心がけていましたので、保険を利用することはないだろうなどと考えていました。

Mavic Miniのコンパクトさはポケットにすっぽりと納まってしまう程のサイズで、いまこの瞬間を動画に収めたいと思った時その場ですぐに飛行させることができることが魅力的です。

ですが、飛行前の準備を怠ることによって機体に負荷がかかってしまい、機体保険のお世話になりました。

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Mavic Miniはポケットサイズ

モーター回転速度エラー

Mavic Miniを飛行させようとしたところ、離陸させることができなかったことがありました。

画面上にはモーター回転速度エラーと表示されています。

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機体を見てみると、「ビッ、ビッ、ビッ、ビッ」と警告音を発し、赤いランプを点滅させながら警告音を鳴らすESCのプロペラが小刻みかつ規則正しく動いていました。

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  • ESCとは
  • ドローンを浮上させるには、モーターに取り付けられたプロペラを高速回転させ機体を浮上させます。 さらに、モーターの回転数を変えることで前後左右に旋回しながら飛行させることができるのです。 そのモーターの回転数をコントロールする役割を担うのがESC(Electric Speed Contoroller)。

       

    これが飛行中に起こってしまうと、墜落の危険も少なからずあるかもしれません。

    また、プロペラの予備も持っていなかたため、その日はドローンの飛行を断念せざるをえませんでした。

    結果的には、プロペラを交換しただけでその後の飛行には問題なかったのですが、予備部品は一緒に持ち歩いていた方がいいですね。

    スタック状態になってしまったジンバル

    ある日、Mavic Miniを飛行させているとスマホ画面に映る空撮映像に違和感がありました。

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    ジンバルモーター過負荷状態」との表示があり、ジンバルカメラによってブレない高画質動画を撮影できるはずがカメラが安定せずジンバルの効果が全く発揮されなくなってしまったのです。

    その場での飛行は諦め、再度飛行させても状態は好転しませんでした。

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    ジンバルがスタック状態

    屋外飛行では、カクカクした飛行映像。急にとんでも無い方向にカメラが向いたりして見れたものではありません!

    手でカメラを触ってみても変な動きや違和感はなかったのですが、飛行させようとすると安定しないという感じです。

    DJI Care Refreshの実際

    いよいよ、自分ではどうすることもできずDJI修理サービスに機体を見てもらうことにしました。

    まずはDJI Care RefreshのHPから、サポート→オンライン修理受付へと進みます。

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    DJI Care RefreshのHPはこちら

    DJI Care Refreshの購入時に機体との関連付けは済んでいますので、機種の情報を確認した後は故障の情報を記載していきます。

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    TERUの場合は、ハードウェア上の問題としてジンバルカメラに異常を選択し、さらに細かくジンバルモーターの過負荷ジンバルがスタック状態になってしまった旨を記載してオンライン修理申し込みを進めていきました。

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    そして、発送物の確認・発送情報の確認を済ましオンライン修理の申し込みが完了すると、修理依頼のケースナンバーが割りあてられます。

    ケース情報を印刷した上で修理品に同梱し発送しますが、ケース情報を同梱しなかった場合は対応の遅延や修理対応が行われない状態で返送されていまう可能性があるとのことなので忘れずに同梱するようにしましょう。

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    DJI修理サポートセンターとのやり取り

    機体を郵送すると、ほんの数日で返信がきました。

    迅速な対応にびっくりです。

    後に修理に向けてメールのやり取りを何回かさせてもらいましたが、営業時間外を除けばその日のうちに返事が返ってくるのでサポート体制はとても満足いくものでした。

    DJI Care Refreshの交換サービスは有効期間内に2回までと限られているため、最初は通常で修理する場合の見積もりがきました。

    それを確認した上でサービスを利用するかどうかを選択することができます。

    ジンバルカメラの不具合に陥ったTERUの修理見積もりがこちらです。

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    DJI Care Refreshの購入費用を含め、初回の交換費用は9,090円なので通常で修理する場合とそこまで変わらない……。

    水没や大きく破損してしまえば修理費用も当然高くなるとは思いますが、今回のケースでは通常の修理サービスを受けた場合とDJI Care Refreshの交換サービスを利用した場合で大きな金額の差はありませんでした

    DJI Care Refreshを利用する旨を伝えると再度DJI Care Refresh適応の見積書が届き、料金を指定口座へ振り込みました。

    すると、その日のうちに入金確認製品の発送済みのメールがサポートセンターから届いたのです。

    最後まで対応の速さには驚かされます。

    基本的には入金を確認したうえでサポートが開始されることになるのですが、対応開始から製品発送までは約5~10営業日とのことでした。

    TERUの場合、製品を郵送してからわずか数日で手元にMavic Miniが返ってきたのです。

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    点検結果はジンバル内部の異物混入

    DJI修理サポートセンターからきたジンバル不具合の詳細は、ジンバル内部に異物が混入したというものでした。

    特に機体を墜落させたわけではありませんが、思い当たる節はあります……。

    TERUはMavic Miniの手軽さゆえに、砂浜や砂ぼこり舞う畑道など気にせずに離発着を繰り返し行ってきました。

    目で確認する限りは大きな異物などはなかったのですが、よく見ると汚れが目立ちます。

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    使用前(左)使用後(右)

    このように気づかないうちに、砂ぼこりを吸い上げてジンバルカメラやプロペラに負荷をかけてしまっていたのです。

    DJI Care Refreshを購入するべきかどうか

    TERUもそうでしたが、初めて触るドローンに機体保険をかけるべきなのかとても悩むところではありますよね。

    今回、感じたことは次の2点でした。

    • 機体回収が不能な場所へ墜落もしくは紛失してしまった場合は保証されない
    • 通常修理の金額がそれほど高額ではなかった

    やはり自分の足では踏み入れることのできない場所からの空撮映像はドローンの醍醐味ですよね。

    ですが、それは機体回収ができないことと隣り合わせなのだなと感じました。

    地上で操作していると、上空の風の強さがわからないのです。

    TERUも海上にMavic Miniを飛ばしたときは「風吹くな」とヒヤヒヤしています……。

    DJI Care Refreshの購入にあたって、墜落した場合に機体回収をあきらめざる得ないかどうかなどの飛行環境も考慮してみてはいかがでしょうか。

    次に修理費用ですが、今回は墜落による破損ではありませんでしたが通常の修理費用が高額ではなかったと感じました。

    ジンバルカメラそのものの破損や、機体が大きく破損してしまった場合の修理費用は高額なのだとは思いますが……。

    この先も大きな事故に備えて、機体保険をかけ続けていくべきなのか。

    Mavic Miniはトイドローンにはない性能を持ち合わせていながら、DJIドローンのなかでも非常に安価なものです。

    機体保険にかけるお金を次の機体購入のために貯めておくのも1つの選択肢ではないかと思います。

    なにより、次々と出てくるDJIドローンの進化に期待したいです。

    それではDJI Care Refreshを購入する必要はないのではないかと思うかもしれませんが、ドローン初心者のTERUにとっては保険という安心感が大胆なフライトもさせてくれたと思います。

    そして、おもちゃのような軽さのMavic Miniですが中身は精密機器であり、雑に扱えば飛行頻度がそれほど多くないにも関わらず故障に繋がってしまうことを知ることになりました。

    Mavic Miniの防塵対策

    新しく帰ってきたMavic Miniが故障しないように、今回の修理原因である防塵対策をすることにします。

    慎重に飛行させることや、丁寧に扱うことと同じように飛行前の準備も非常に大切だったのです。

    汚れやほこりから守るモーターカバー

    舞い上がる砂埃からプロペラモーターを守るため保護カバーをとりつけます。

    プロペラ駆動部にカバーをしてしまうため、熱を持ってしまうという口コミもありましたがいまのところ問題はなさそうです。

    不具合など出ました報告させていただきたいと思います。

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    モーターカバー

    ランディングパッドの必要性

    まさに今回の故障の原因が、Mavic Miniの発するダウンウォッシュによって離発着時に巻き上げられた砂埃を吸い込んでしまったことでした。

  • ダウンウィッシュとは
  • ドローンはプロペラを回転させることによって空気を下方にたたきつけるような気流を作ります。これによりドローンは揚力が働き飛行することができるのですが、その際にプロペラによって作り出された強い下降気流をダウンウォッシュといいます。

     

    砂浜や畑道などの砂埃が舞う場所からの飛行は、とくにランディングパッドなどが必要です。

    市販されているものを購入しようと考えましたが、Mavic Miniで使用すると少し大きめかなという思いと、単純に荷物が増えることを嫌ったTERUはキャンプで使用していた小さめの耐火フェルトを使用することにしました。

    フェルトであれば小さくたためるので持ち運びに困りません。

    実際に使用したフェルトは23×23cmの正方形です。

    Mavic Miniがちょうどおさまるサイズであり、これはいいと思いながら離陸させました。

    問題は着陸時でした……。

    ちょうどいいサイズのため、着陸させることが難しい……。

    さらに、フェルトが軽すぎるためMavic Miniのダウンウォッシュによって飛ばされてしまう……

    これでは防塵対策としては不十分ですので、もう少し考えなくてはなりませんね。

    まとめ

    今回は、初心者ゆえの経験不足からジンバルカメラに不具合をきたし、DJI Care Refreshを利用することになりました。

    大切なドローンだからこそ保険はしっかりかけておきたいですよね。

    ですが、飛行環境なども踏まえた上で機体保険を考慮してもいいのではないかとも思います。

    なにより大切なのは、Mavic Miniを丁寧に扱うフライト前の準備慎重な飛行なのではないでしょうか。

    Mavic Miniはドローン初心者でも簡単に扱えるので、出掛けた先での楽しみが1つ増えますよ。