アウトドアショップに立ち寄ると、バイクの荷台にきれいな形でキャンプ用品が積まれている玄人さんを見かけたりします。
そんなキャンプツーリングに憧れを持つTERUは、バイクもキャンプも初心者です。
初心者ながらツーリングに持ち出したいものが次第に増えていくと、どのように荷物を積んだ方がよいのか頭を悩ませました。
そこで購入したのがドッペルギャンガーのターポリンツーリングシートバッグです。
ソロキャンプも想定された全天候型60Lの大容量防水シートバッグにまとめてしまうことにしました。
このシートバッグの特徴は、ロールアップ式採用の封筒型形状であることです。
今回は、ロールアップ式シートバッグの使い勝手をレビューしたいと思います。
シートバックの必要性
ツーリングにアウトドアチェア等を持っていこうと思った時、漠然とバイク用ネットを使用してリアシートに括り付ければいいのだろうと感じていました。
実際に購入したのは、デイトナのバイク用ネットLです。
弾力性・防水性のあるストレッチ生地タイプのバイク用ネットになります。
防水性があることは急な雨にも対応できますし、生地タイプで覆うことで荷物も目立たず、網タイプに比べて小さな荷物も飛び出しにくいのではないかと考えました。
実際に使用してみるとこのような感じになります。
このバイク用ネットはLサイズで420×600mmという大きさですが、TERUの荷物だと500mmのテーブル・350mmのチェア・350mmのツールボックスを載せてしまうとはみ出てしまいました。
600mmを下回るコンパクトサイズのアウトドアギアは多く出回っているとは思いますが、覆いかぶせることができるほどのストレッチ性は無いかなと思います。
がっつりはみ出てる……。
ネットの向きを変えても、テーブルと他の荷物の大きさの違いによって空間が発生してしまうためうまく固定ができなかったのです。
バイクで走行時も常に荷崩れしないだろうかと、運転の緊張感に加え、荷物の心配に神経を使ってしまうことで目的地に着くころにはすでに疲れ切ってしまっていました。
そして、リアシートへの固定も考慮すると異なる大きさの荷物を運ぶには、シートバックで1つにまとめることが1番いいのではないかと感じたのです。
シートバックを選ぶ際にも耐久性や防水性を重視する必要があると思いますが、容量も非常に大切なポイントです。
日帰りのツーリングであれば15L、1泊のツーリングであれば20~30Lの容量がおすすめと言えます。
キャンプや複数泊のツーリングでは40~50Lの容量が必要となってくるのです。
キャンプツーリングに憧れるTERUにとっては、10~20Lのバイク用ネットでは全くの容量不足でした。
TERUのキャンプツーリング初めの1歩として、ツーリング先でドリップ珈琲を堪能しましたが飲料水などの荷物を加えるとそれなりの容量のシートバックが必要なのです。
初心者TERUが、渓谷でドリップ珈琲を堪能した様子も記事にしたのでご覧になってみてください。
ターポリンツーリングシートバッグの使用感
バイク初心者のTERUは悪天候時に運転することは控えるようにしていますが、それでもバイクのツーリングにとって雨との遭遇はつきものなのではないかなと思います。
キャンプ道具を積載したキャンツーにて突然の雨でも荷物を濡らすことのない防水性を備えつつ、バイクへの固定やソロキャンプにも十分な容量をもつドッペルギャンガーのターポリンツーリングシートバッグを購入しました。
このシートバッグの特徴は封筒型のバッグ形状であり、両側から荷室にアクセスできるというものです。
長尺であるコットやテントなどの収納にも対応している大容量のシートバックになっています。
封筒型のバッグ形状
キャンツーを想定した60Lの大容量設計のシートバッグのサイズは、68×117cmの大きさです。
ソフトタイプの素材なので使用しないときは、折りたたむようにコンパクトに収納しておくこともできます。
封筒型バッグの開口部は気密性が高いロールトップ構造です。
端からくるくる丸めるだけでバッグの開け閉めができてしまう上に、荷物の大きさによってはバッグのサイズ調整も多少なら可能でした。
両サイドについているバックルで止めて、開口部を閉じます。
片方を閉じた上で反対側の開口部から荷物を入れました。
シートバッグの構造が非常にシンプルであり、テントやコットなどの長尺サイズのアウトドアギアも問題なく収納できてしまうのです。
そして、目的地で荷物をひろげる際には両サイドから荷室へアクセスできることがこの封筒型バッグの利点と言えます。
封筒型の気になるポイント
やや気になる点は、内部が側面からのぞきこまないようにしないと見えないため奥の方が見えづらいというのが難点だなと感じました。
また、全面がターポリン素材でありハード面がないのでどのような形状の荷物も収納可能ですが、重心や底面を考慮しなければバイク積載の際バランスをくずしてしまう可能性さえあります。
荷室が見えづらいことに加え、初心者にはパッキングの難しさが感じられました。
付属されている2種類のベルト
シートバッグ購入時には、バイクに固定するために必要な固定用ベルトが2セットと2WAY仕様のメインショルダーベルトが1セット付属しています。
ベルトの太さで見分けることができます、太い2本がメインショルダーベルトです。
固定用ベルトが付属しているので、購入したその日からシートバッグを括り付けツーリングが可能ですね。
バッグの天板と両側面の3か所にデイジーチェーンが設けられているので、同時積載の荷物との連結や固定ベルトの取り回しがし易いため、安全に積荷できる形を見つけてみてください。
実際に積んでみると、ロールトップ部分が下向き巻かれる形になるのです。
走行中に荷物が飛び出さないか不安……。
TERUはシートバッグに対して縦に固定ベルトを設置しています。
もちろん、荷崩れして中身が飛び出してしまうことなどありませんでした。
メインショルダーベルトは、バッグを背負って運搬できるリュックショルダーベルトとして使用します。
さらに、ショルダーベルトとして使用しない場合は、2本のベルトを連結することでコンプレッションベルトとしても活用することができます。
必要に応じて取り外しも可能ですし、実際にショルダーベルトを取り付けていても荷物の積載に邪魔になることもありませんでした。
リュックスタイルとして利用する場合、2本のメインショルダーベルトをそれぞれバッグ側面のDカンにベルトを取り付けてメインバックルに接続するだけです。
どうしても荷物が多くなってしまうアウトドアにおいて、リュックスタイルは両手があくのですごく楽になりますよね。
リュックスタイルの気になるポイント
荷室が区分けされてるわけではないので、リュックスタイルとしてシートバッグを縦にして背負いこんだ瞬間にすべての荷物が下へと落ちてしまいます。
せっかく重心を考え、両サイドから荷室へアクセスできるように考えパッキングしても、シートバッグの中は荒れ放題になってしまうことが難点かなと思いました。
バッグ中央のハンドギャリングベルト
バイクの積荷時や、リュックスタイルではなくそのまま荷物を持ち運ぶ際には、バッグ中央に設置されているハンドギャリングベルトを利用します。
シートバッグ自体がソフトタイプなので、ハンドギャリングベルトに荷物の重さが集約されているかのように重く感じます。
中央のベルト以外に持ち手がないので、抱えるようにして運ぶことも多々ありました。
やはり、大容量のシートバッグだけにその重さも考えると両手でも持ち運べるような持ち手が両サイドに付属していても良かったかなと思います。
ハンドギャリングベルトの気になるポイント
ロールトップの巻き方によって、ベルトの位置がちょうど反対側になっています。
せっかく綺麗に収納したのにも関わらず、いざ運ぼうとしたときにシートバッグ自体をゴロンと転がす事態にも……。
芝生などのキャンプサイトならまだしも、砂利などではシートバッグを転がすのは抵抗がありますよね……。
ほんとうにいるのか!?ダイレクトファスナー
ちょっとした荷物の出し入れの際に、わざわざロールトップを開放する必要がないようにダイレクトファスナーが設置されています。
たしかに荷室に直接アクセスできるダイレクトファスナーはよく見かけますよね。
ですが、バイク積載時には雨水などの侵入を防ぐためにファスナーがシート側に向いているのです。
バイクに積載した状態であると、ツーリング途中に荷室へアクセスすることができません。
ちょっと立ち寄った際に、簡単に荷物を取り出せないのは残念なポイントですね。
1つでもポケットがついていた方が便利だったかもしれない……。
全天候型のターポリン素材
車と違いバイクは自分自身だけでなく、積載した荷物も外にさらされている状態です。
突然の雨などによる天候・路面状況から荷物を防護する防水性能も重要なポイントですよね。
フルターポリン・ファブリックのシートバッグはどれほど荷物を守ってくれるのでしょうか。
そもそもターポリンってなに……。
なんとなく想像がつくのは、学校行事などに使用されるテントとかではないでしょうか。
長時間の屋外での使用に適しているターポリン生地が、アウトドアギアを守ってくれます。
ただし、砂利の上やバイクの熱せられたマフラーなどには要注意です。
簡単に傷がついてしまいます。
しかしながら、キャンツーから帰宅し汚れてしまったシートバッグをそのまま水洗いできるので手入れはとても楽なのです。
ターポリン生地の気になるポイント
実際に、雨に降られた場合に荷物が濡れないのかを検証してみました。
水をしっかり弾いてくれ、タオルでさっと拭くだけできれいにはなります。
しかし、気になるのは丸められたロールトップの部分でした。
やはり水が溜まりやすいのか、ひろげてみると開口部の内側まで若干濡れてしまっている状態です。
ロールトップの巻きこむ方向によって濡れ方は異なってきそうですが、防水シートバッグという過信だけは避けた方がよいですね。
まとめ
今回は、ドッペルギャンガーのターポリンツーリングシートバッグの使用感をレビューさせていただきました。
60Lという大容量のシートバッグは長尺のアウトドアギアも収納可能であり、キャンプツーリングに申し分ありません。
封筒型のシンプル構造であるため、未使用時は折りたたむことで場所をとることもなかったです。
ただ、シンプルがゆえにパッキングの難しさや防水性に気になる点もありました。
サイドポケットなどの付属もないので、細かなものよりテントやコットなど大きめのアウトドアギアを運ぶのにちょうどよいのかなと感じました。
使用後にシートバッグをそのまま丸洗いできるので、手入れはとても簡単でおすすめですよ。