ブログタイトル

山梨県甲府市の「昇仙峡」が紅葉で彩られ、まさしく日本一の渓谷美でした。

f:id:C-Kingfisher:20181126223557j:plain

紅葉を求めて今回訪れたのは、山梨県甲府市にある「御岳昇仙峡(みたけしょうせんきょう)」。

全国観光地百選にも選ばれる昇仙峡は、川が花崗岩(かこうがん)を深く侵食したことにより形成され、全長約5kmに亘る渓谷です。

目の前に広がる景色は日本を代表する25の景勝地の1つとされ、まさに日本一の渓谷美と言えます。

自然が作り出す圧倒的な景色と、紅葉に彩られた美しさをお伝えします!

アクセス

山梨県甲府市北部に位置する渓谷である昇仙峡周囲には公営無料駐車場があり、各お店の駐車場も利用できます。

天神森市営駐車場(トイレ有り) 普通車 約60台
県営グリーンライン駐車場(トイレ有り) 普通車 約35台
市営昇仙峡滝上駐車場(トイレ有り) 普通車 約80台

※その他臨時駐車場もあります。

昇仙峡を歩いて楽しみたいなら「昇仙峡渓谷オムニバス」の利用がおすすめ

全長約5kmもある広大な昇仙峡には見どころがたくさんあります。

私自身もどこから観光したら良いのか頭を悩ませました。

今回は現地の方に聞いたおススメルートを紹介したいと思います!

県営グリーンライン駐車場に駐車すると、ほうとうの手打ち体験や炭火焼が堪能できる食事処「さわらび」が隣接されています。

ここから日本一の渓谷を歩いて楽しむ為の唯一の公共交通手段である「昇仙峡オムニバス」に乗り込みます。

f:id:C-Kingfisher:20181125184159j:plainf:id:C-Kingfisher:20181125184242j:plain
さわらびから昇仙峡オムニバスに乗り込みます

昇仙峡口県営グリーンライン駐車場仙娥滝上金桜神社荒川ダム駐車場

昇仙峡オムニバスは1区間約3~6kmを送迎してくれる循環乗合バスです。

1区間 300円
区間チケット(4枚) 1000円
小学生 150円
未就学児童 無料

乗合バスに揺られること数分。この間もドライバーの方が見どころなどをお話ししてくれます。

f:id:C-Kingfisher:20190811005239p:plain

昇仙峡の地図より引用

県営グリーンライン駐車場から1区間走り、到着した仙娥滝上にはお土産屋さんやお食事処が軒を連ねます。

f:id:C-Kingfisher:20181126225445j:plain

中でも目をみはるのは美しい宝石の数々。

山梨県は水晶研磨が地場産業になっており、御岳昇仙峡などで産出された水晶原石を、約150年前より手磨法により加工されたのが始まりだそうです。

f:id:C-Kingfisher:20181126231749j:plainf:id:C-Kingfisher:20181126231752j:plain
美しい宝石加工の数々

アメジストの美しい紫色には目を奪われますね。

値札を見ると「540万円」!

とても手が出るお値段ではないです……

もちろん手頃なものもあるのでお土産にいかがでしょうか。

昇仙峡ロープウェイで山梨を見渡せる絶景へ

パノラマビューの絶景が魅力の昇仙峡ロープウェイで展望台に登りましょう!

f:id:C-Kingfisher:20181126234305j:plainf:id:C-Kingfisher:20181126234308j:plain
乗車料金(往復/片道)
大人(中学生以上) 1200円/650円
小人(4歳まで) 600円/350円
3歳以下 無料
ロープウェイ運行時刻
4月1日~11月30日 上り始発(9:00)・上り終発(17:10)・下り終発(17:30)
12月1日~3月31日 上り始発(9:00)・上り終発(16:10)・下り終発(16:30)

20分間隔で運行しており、山麓の仙娥滝駅から山頂のパノラマ台を結ぶロープの全長1015mを約5分かけて運んでくれます。

ぐんぐんと山頂を目指して登っていくゴンドラから振り返ってみると美しく木々が色づいていました。

f:id:C-Kingfisher:20181127001506j:plain

山頂パノラマ台を目指して

ゴンドラを降りると目の前には山麓とは別格のパノラマビューが広がり、はるか向こうまで見渡せます。

f:id:C-Kingfisher:20181127005315j:plain

ロープウェイ山頂からは、山梨に存在する日本の高峰の上位をしめる富士山北岳(きただけ)間ノ岳(あいのだけ)の山々が一望できます。

ですが、この日はあいにくの曇天。

山頂から富士山を拝むことはできませんでした……

ぜひともリベンジしたいと思います!

山頂には鈴投げ広場・龍の松・出愛の鐘(であいのかね)・願かけ鈴結び所などの幸運を招くスポットもたくさんあります。

f:id:C-Kingfisher:20181127011600j:plainf:id:C-Kingfisher:20181127011606j:plain
龍の松・出愛の鐘

福を招くためにしっかり幸運を招くパワースポットも巡り、てんぼう台を目指しましょう!

山道を歩くこと数分。

大きな岩と共にてんぼう台と書かれた看板が見えてきます。

f:id:C-Kingfisher:20181127012630j:plainf:id:C-Kingfisher:20181127013258j:plain
てんぼう台からの絶景

赤く彩られた紅葉とはるかかなたまで見渡せる山々。

まさしく絶景と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。

f:id:C-Kingfisher:20181127013850p:plain

てんぼう台に腰を下ろすとしばらくの間、何も考えることなく甲府盆地を眼下に360度の大展望に目を奪われてました。

恐怖と隣り合わせの絶景「弥三郎岳」

f:id:C-Kingfisher:20181128193512p:plain

さらなる絶景を目指して弥三郎岳を目指します。

この時にはまさかとてつもない恐怖が待っていようとは思いもしませんでした……

弥三郎岳まではてんぼう台からさらに10分程山道を歩きます。

紅葉を楽しみながら。そして待ち受ける絶景に期待を膨らませながら歩いていると。

f:id:C-Kingfisher:20181128191830j:plainf:id:C-Kingfisher:20181128191452j:plain

お願い これからいよいよスリルに満ちた登山道です。それだけに登頂・下山には充分気をつけて下さい」

休みの日に山へ行くことはこれまでにも何度かありましたが、スリルに満ちた登山道は初めて……

この時点でやや不安がよぎります……

弥三郎岳の頂上もまた素晴らしい絶景!

f:id:C-Kingfisher:20181128191505j:plain

富士山から発する龍脈(地中を流れる気のルート)が弥三郎岳頂上に流れ、山頂最大のパワースポットと言われます。

素晴らしい景気に目を奪われるのと同時に「スリルに満ちた」という文字がようやくわかるのです。

この弥三郎岳山頂は丸みをおびた大きな1枚岩で転落防止柵等もなし。

心臓はバクバク、足腰はガクガクプルプル……

この絶景を目に焼き付けたい、写真におさめたい気持ちと、はやく安全な所まで降りたいと思う気持ちが入り乱れていました。

f:id:C-Kingfisher:20181202193909p:plain

みなさんも昇仙峡山頂まで行った際には、弥三郎岳まで足をのばして絶景とスリルの両方を存分に味わってみてはいかがでしょうか!

くれぐれも足元にはご注意を!

幸運の象徴「黄金鯉」

ロープウェイで山麓まで戻ってくると黄金色に輝く鯉が泳ぐ池を目にします。

この池にはロープウェイ創業以来巨大な真鯉が住みついていたそうですが、2013年の大雪に見舞われてしまった事を機に幸運の象徴と言われる黄金鯉を元気に泳がせ、幸せを運ぶ「黄金池」として生まれ変わりました。

f:id:C-Kingfisher:20181202200219j:plainf:id:C-Kingfisher:20181202200241j:plain
幸運の象徴「黄金鯉」

名水でつくられるお蕎麦

平成の名水百選にも選ばれる昇仙峡。澄んだ水でつくられるお蕎麦はとてもおいしいですよね。

昇仙峡ではいくつかのお蕎麦屋さんが軒を連ねますが、今回お邪魔したのは「昇仙峡橋本屋」。

f:id:C-Kingfisher:20181202200228j:plain
昇仙峡橋本屋

住所 山梨県甲府市猪狩町1338
電話番号 055-287-2103
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし(冬季のみ不定休)

f:id:C-Kingfisher:20181202200251j:plainf:id:C-Kingfisher:20181202200309j:plain
ざるそば・みそおでん

太さの異なる麺は地粉を使用した二八そば。

コシが強いですが、ツルツルっと食べられてしまいます。

つゆが甘めの為、そば湯で割っておいしい水で作られたお蕎麦を最後まで堪能してください。

hashimoto-ya.com

圧倒される大自然「昇仙峡」

ロープウェイを降りた山麓仙娥滝駅から歩いて10分ほどで、いよいよ昇仙峡の入り口です。

バスで登ってきたおかげで、ここからは昇仙峡の名所を見ながらゆるやかに山間を下っていくことになります。

昇仙峡 八珠願い(願いをこめて放ってみて)

昇仙峡の入り口には、池に配置された七福神の前にある石壺に願いを込めて宝石を投げ入れることで願掛けをするスポットである「八珠願い」。

まずはガチャガチャで「願い石」を購入します。

f:id:C-Kingfisher:20181203225332j:plainf:id:C-Kingfisher:20181203225338j:plainf:id:C-Kingfisher:20181203225344j:plain

すると金色のガチャガチャからおみくじと共に8種類の宝石「願い石」が入っています。

この願い石を七福神の石壺をめがけて投げ入れて奉納します。中央の石壺には水晶玉を奉納し、最後に手を合わせ、願いを込めて願掛けするという流れ。

f:id:C-Kingfisher:20181203225901j:plain
昇仙峡八珠願い

この石壺までの距離が絶妙で、私が願いを込めて、投げ入れた宝石が石壺に納まったのはわずか1つだけ……

気落ちが大事ということにしておきます。

渓谷一番の人気スポット「仙娥滝(せんがたき)」

昇仙峡の最奥部に位置する仙娥滝は昇仙峡の最奥部に位置しており、地殻変動の断層によって生じ、花崗岩の岩肌を削り30mの高さを落下していきます。

f:id:C-Kingfisher:20181203231758j:plain
仙娥滝

日本の滝百選にも選定されている仙娥滝の荘厳な雰囲気には周りの観光の方々も見入っており、滝つぼに落ちる水の音だけがあたりに響いていました。

新緑から紅葉、雪景色と季節によって様々な景色を見せてくれるはずです。

振り返ると両岸を切り立った崖に囲まれたV字谷が広がります。

f:id:C-Kingfisher:20181203232824j:plain

巨岩があちらこちらに転がっており、自然が作り出したとは思えないような、ダイナミックかつ美麗な渓谷景観を目にすることができますよ。

f:id:C-Kingfisher:20181203233405j:plainf:id:C-Kingfisher:20181203233416j:plain

昇仙峡のシンボル「覚円峰(かくえんぼう)」

花崗岩が風化水食を受けてできたもので、直立約180mもある巨岩。

僧侶覚円が、畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことが由来だそうです。

美しさと威厳に満ちたその風貌に圧倒されます。

f:id:C-Kingfisher:20181203234332j:plain
覚円峰

渓谷をしばらく歩いていくと昇仙峡園地(夢の松島)という広場にでます。

離れた位置からもその景観を存分に楽しむことができます。

覚円峰の向かいには天狗岩というゴツゴツした岩肌の山があり、滑らかな岩肌を持つ対照的な覚円峰がより美しく見えますね。

f:id:C-Kingfisher:20181203235401j:plain
(左)覚円峰(右)天狗岩

長い鼻を持つ天狗の横顔のように見えるという天狗岩。

どう見ればそう見えるのか。という声もチラホラ聞こえてきました……そう思います……

自然が作り出した天然アーチ「石門(いしもん)」

花崗岩で自然にできた巨大なアーチで、今にも落ちてきそうに見えますね。

f:id:C-Kingfisher:20181204000153j:plain
石門

不安定に積み重なった大きな岩が昇仙峡の見どころの1つになっています。

アーチと言われていますがよく見るとアーチの先はどうなっているのかと言うと。

f:id:C-Kingfisher:20181204000403j:plain

支えられてない……

このように昇仙峡には自然が作り出した奇岩・奇石が数多く存在します。人の手が加えられていない奇跡を探してみてはいかがですか。

5kmの道のりもあっという間の遊歩道

見どころ満載の昇仙峡の遊歩道5kmという長さなんて感じません。

新緑の時期・紅葉の時期といつ来ても美しい景観に変わりはないはずです。

f:id:C-Kingfisher:20181204001751j:plainf:id:C-Kingfisher:20181204001756j:plain

それでも少し疲れてきたら、川沿いの遊歩道には甘味処もありますので、足を休めながら甘いものと美しい景観を満喫してください。

f:id:C-Kingfisher:20181204002200j:plain

天然の太鼓?「天鼓林(てんこりん)」

下流に向かって歩いていくと開けた林が見えてきます。

f:id:C-Kingfisher:20181204004009j:plain
天鼓林

この天鼓林という場所は字のごとく林全体が天然の太鼓になったもので、林内で強く足踏みをすると太鼓を叩いたような「ぽん、ぽん」という音が響きます。

地盤が固い奥秩父山地の一部に分布する珍しい森林であり、その中でも昇仙峡のものは良い音がするということで有名です。

まとめ

初めて訪れた昇仙峡はまさしく日本一の渓谷美でした!

時期を変えて行けば、違った美しさを感じることができると思うのでまた訪れたいと思います。

弥三郎岳の山頂で絶景をバックに写真を撮るというリベンジもしたい!

今回はあまりの恐怖に腰が上がらなかったもので……

昇仙峡の絶景自然が作り出した渓谷美は写真では伝えきれるものではないです。

ぜひ、みなさんも昇仙峡を訪れ、体全体でその素晴らしさを感じてみてください!