埼玉県飯能市にショッピングやカフェレストランなどの商業施設を有する、森と湖畔が広がる公園「metsa village(メッツァ ビレッジ)」がオープンしました。
おしゃれな北欧雑貨の買い物や北欧カフェでの食事、また木製のカヌーを漕いで湖上の散歩を楽しんだり、木材を基調とした北欧のライフスタイルを体験できる公園施設です。
北欧の雰囲気が漂うmetsaは“余白と暮らす”をコンセプトとし、それぞれの体験を通じて日常生活で忘れてしまいがちな大切なことを発見することでこころの豊かさにつながるとしています。
仕事や悩みごとから解き放たれて、のんびりとゆったりと過ごす時間を生活の中に取り入れてみませんか?
夜になるとデジタルテクノロジーを駆使し、体感できる空間をつくることを作品として制作するteamLab★(チームラボ)によって、metsaは幻想的な光のアート空間となります。
オープンしてわずか1か月経たずして10万人の来場者を迎えるmetsaで感じた、穏やかでおしゃれな北欧の雰囲気をお伝えします!
アクセス
住所:埼玉県飯能市宮沢327-6
入場料金:無料
駐車場:有
営業時間:open 10:00 close 21:00
公共機関を利用するなら電車とバスを乗り継いでmetsaへ
metsaは最寄りのえきからも距離がありますが、直行バスが出ているので困ることはありません。
- (西武池袋線)→飯能駅→1番乗場より「metsa」行き直行バス
- (JR八高線)→東飯能駅→2番乗場より「metsa」行き直行バス
飯能駅・東飯能駅からmetsaまでのバス運賃は大人200円、子供100円で、バスの所要時間としてはいずれも15分程度です。
※東飯能駅からmetsaへの運行は土日祝日のみの運行となりますのでご注意ください。
車で行くと楽だけど、駐車料金がちょっと高い…
(圏央道)→狭山日高IC→(県道262号線)5.4km
首都圏の一番外側に位置する環状道路である圏央道を利用すれば最寄のICから15分程度でmetsaに到着します。
駐車場が完備されているmetsaでは2つの利用方法があります。
- 事前予約[予約あり/事前精算]
- 時間貸し[予約なし/現地精算]
平日 | 土日祝 | |
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事前予約 | 1,500円 | 2,500円 |
時間貸し | 10分100円 | 30分500円 |
※時間貸しの場合平日(最大1,800円)、土日祝(最大3,000円)
※予約を含め満車の場合は時間貸しの利用はできない。
土日祝日などの混雑が予想される日は確実に駐車するためにも事前予約をおすすめします。
公園感覚で訪れることのできるmetsaですが、食事や買い物をしても駐車料金の割引サービスがないところはちょっと改善してもらいたい……
metsaで北欧の雰囲気を感じてみて
metsaは飯能市の宮沢湖に面した公園施設なので入場料金などはかかりません。
metsaホームページから引用
公園といっても商業施設が立ち並んでいるのでmetsaで楽しめることはいくつもあるのです。
- 北欧ブランド雑貨や地元野菜などのショッピング
- 北欧風の飲食を堪能できるレストラン
- モノづくり等のワークショップ
- 湖畔を満喫できるレンタルボート
北欧に足を運んだこともない私ですが、それぞれの施設やmetsa全体が木のぬくもりであふれていることで北欧の雰囲気を感じとれるのではないかと思います。
みなさんも湖畔の森で北欧のライフスタイルとはどのようなものか感じてみてください。
宮沢湖に面したゆるやかな空間
心地よいBGMに耳を傾けながらエントランスロードを下っていくと、森に囲まれるように、宮沢湖が広がります。
周囲にはショッピングを楽しめるマーケット棟や、食事を楽しめるレストラン棟。さらにはカヌー工房・ワークショップスペースが立ち並んでいます。
のんびりとゆったりとした時間を過ごすのならばイベント広場がおすすめです。
目の前に広がる湖畔を眺めながら木製の椅子に背をゆだねれば、余計なことを考えることなく過ごせるはず。
周囲約2kmもある湖の対岸には森が広がっており、散策路が整備されていました。
木漏れ日の中の散歩なんて最高ですね!
北欧ブランドの雑貨が集まるマーケット棟
metsaの入り口に、レストラン棟と併設されて立ち並ぶマーケット棟の1階は地元野菜などの地域の食材が集まる食品フロアとなっています。
埼玉県の奥まで足を運んだ手土産としてどうぞ(笑)
さらにこのフロアには、地元の食材を使用したカフェ店舗もいくつか出店されています。
みなさんは日本3大銘茶はご存知ですか?
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言われ静岡・宇治・狭山は日本を代表するお茶の産地として知られています。
飯能の隣に位置する狭山市で生産されるお茶は「味は狭山」とあるように深みのある濃い味わいがとても特徴的です。
狭山茶を和のスイーツとして堪能できる店舗「武蔵利休」では贅沢な抹茶スイーツを提供していおり、抹茶好きな人にはたまらない逸品ですよ!
そして、もう一つおススメしたいのが飯能市のすぐ隣「日高市」から出店されたカフェ店舗の “SAIBOKU”
種豚の品種改良・肉豚の生産から、ハム・ソーセージの製造、新鮮な精肉の販売までを一貫体制で手掛けているSAIBOKUの銘柄豚「ゴールデンポーク」のおいしさは1度口にしていただければわかってもらえるはず。
豚肉と侮るなかれ、ほかの豚肉とは甘みが段違いです!
数々の賞を受賞したSAIBOKUのゴールデンポークのゴールデンポークはネット通販でもお取り寄せが可能なのでぜひご賞味ください。
2階は北欧ブランドのセレクトショップになっており、かわいらしい北欧雑貨がたくさん並んでいます。
フィンランド中のどの家庭でも見られるほど信頼され広く愛用されているブランド雑貨を仕入れており、どれもこれもかわいらしいデザインばかり。
北欧雑貨に囲まれれば、家の中の雰囲気もガラリと変わるのではないでしょうか。
木のぬくもりを感じるカヌー工房
市域の約76パーセントを森林が占めている飯能市は「森林文化都市」を宣言し、自然と都市機能が調和した暮らしやすい都市を目指しているため多くの木工房が見られます。
metsaにあるSagverk(ソグベルク)はスウェーデン語で「木を加工する工場」という意味を持つカヌー工房・木工房で、木の匠の指導の下にカヌーや家具などの大きなものから身近な小物といったモノづくりを体験することできるのです。
カヌー作り(キット料金) | |
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4m | 10万円+税 |
4.8m | 13.5万円+税 |
※工房使用料 5,000円/回
カヌーのような大きなものを作るとなると、キット料金だけで10万円オーバーとなかなか手が出しにくい金額となります。
1日で作れるわけも無く、完成までに何度も足を運ぶ必要があり、週末を利用してカヌーの制作に没頭しても数ヶ月はかかるのだとか。
加えて毎回、工房使用料金の5,000円もかかりますので、時間や金銭面を考えるとハードルが高いですね(笑)
またmetsaではカヌーを作るだけでなく、カヌーをレンタルして湖で漕ぐことができます。
フィンランド語で桟橋を意味するLaituri(ライトゥリ)から、カヌーを漕ぎ出して豊かな自然に囲まれた湖面の散歩を楽しんでみてはいかがでしょう。
中学生以上 | 2,000円/時間 |
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小学生 | 1,000円/時間 |
小学生未満 | 500円/時間 |
※小学生未満は親が一緒であれば無料
自身で製作したカヌーでも湖の散歩ができるのでぜひ(笑)
VIKING HALLでの食事は味も見た目も文句なし
略奪だけでなく交易も行っていた北欧の海賊「ヴァイキング」から由来しているVIKING HALLはマーケット棟に併設されたレストラン棟です。
北欧のカフェから、ラーメン・パスタ・ハンバーグといった様々な食事を楽しむことができます。
味はもちろんのこと、見た目でも食欲がそそられるものがそろっていました。
素敵なランチタイムを過ごすことができるのは間違いなしです。
私も大満足できた食事を2つほど紹介させていただきますね。
子どもから大人までみんな大好きなハンバーグの専門店「ハンバーグの時間」
ハンバーグの専門店「ハンバーグの時間」では、肉厚のハンバーグプレートにソースを12種類から選び、好きなトッピングを自由にカスタムできるので、オリジナルのハンバーグプレートを楽します。
そんな中、今回私が注文したのは「大人のお子様ハンバーグ」
自分でカスタムしたものではありませんがオムライスやエビフライといった、子供の頃から大好きだったメニューが1つのプレートにぎっしり!
ハンバーグの専門店だけあってお肉のうまみがぎゅっと凝縮されていて食べ応えがありました。
大人のお子様ハンバーグというネーミングにも納得です。
デンマークの伝統料理スモーブロー(オープンサンドイッチ)を北欧の雰囲気と共に味わうことができる「LAGOM」
大きな窓から差し込む光によって店内は明るく、木材を基調とした家具が並び北欧の雰囲気たっぷりです。
パンが見えなくなるほど具材を大量に乗せるのが特徴的なスモーブローは本来レストランで出されるような立派な食事なんだそうですよ。
ベースのスモーブローと日替わりのスモーブローを選び、スープ・ポテト・ドリンクがセットになった「LAGOM BOX」を購入して、温かみのある店内でおしゃれなランチタイムを過ごしましょう。
ランチボックスとして提供しているので外に出てお日様の下で食べるのも素敵ですよね。
歯ごたえのあるバケットにのったローストビーフの肉の旨みと、ぴりっときいた西洋わさびがアクセントになって食欲をそそります。
テラス席もあるのでそれぞれのレストランで購入してから湖畔を目の前に食事をするのが最高ですよ!
しかし、休日ともなればレストラン棟は非常に混雑します。
どのお店も行列を作っており、やっとの思いで会計をすませても席数も多くないため常に満席の状態でした……
お店の方が席を案内してくれるわけではありませんので先に席を確保するか、時間をずらす等の工夫が必要です。
チームラボによる光のアート空間
期間限定ではありますが、陽が落ちるとmetsaは光のアート空間へと様変わりします。
teamLab★が手掛ける「自然が自然のままアートになる」というプロジェクトです。
広大な自然に囲まれた宮沢湖の自然美にデジタルテクノロジーの手が加わることによって幻想的な美しさを堪能することができます。
※営業期間は終了いたしました。
開催期間 | |
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時間 | |
参加費 | 大人(中学生以上) 平日1,000円 土日祝1,200円 |
子供(4歳以上小学生以下)平日500円 土日祝600円 | |
3歳以下無料 |
※12月29日(土)~01月06日(日)の間は土日祝日料金(12月31日~01月02日は休館日となります)
チケットの販売場所は会場内インフォメーション前にて14:00~(当日券のみ)購入可能ですが、ネット上やコンビニで事前購入しておくと入場がスムーズです。
約90日間開催される「チームラボ 森と湖の光の祭」により通常無料エリアの一部が有料エリアとなり入場が制限されますが、マーケット棟・レストラン棟は通常通り無料で利用できます。
森と湖の光の祭では3つのテーマに分かれた見どころが用意されているので順番に紹介していきたいと思います。
- 浮遊する、呼応する球体
- 湖面に立つ、自立しつつも呼応する生命
- 呼応する、たちつづけるものたちと森
入場ゲートをくぐると、昼間の風景とはうってかわり幻想的な雰囲気です。
1つ目の見どころスポット「浮遊する、呼応する球体」では、湖畔を望むイベント広場に浮遊する光の球体がゆらゆらと漂っていました。
やわらかいその球体を「ぽんっ」と叩けば球体は色を変え、それぞれの色に合わせて音も変化していきます。
隣り合う球体もそれに呼応するかのように次々と色を変えていくのです。
その様子はまるで無機質な球体が生きているかのような不思議な空間でした。
湖を周るように歩いて行くと、昼間には陽が差し込み気持ちよかった散歩道も同じ場所とは思えないような雰囲気に変化しており、目を奪われてしまいます。
2つめの「湖面に立つ、自立しつつも呼応する生命」は入口から見てちょうど対岸にある見どころスポットです。
湖のほとりに足を踏み入れると、光の物体が湖面に自立していました。
手は届きませんが、風に吹かれることによって光の色を変化させ音を響かせます。
向こう岸のきらびやかな灯を見ると別世界にいるような気分になりますね。
さらに、森の中に吸い込まれるかのようにゆるやかな坂道を進むと広場にでます。
広場には森に囲まれるように立ち続ける光の物体であふれていました。
3つめの見どころである「呼応する、たちつづけるものたちと森」です。
大小さまざまな光の物体が立ち尽くす広場は子供が遊びまわるのに絶好の場所になっていました。
色を変化させながら光を放つ物体に身を隠している様子はまさしくかくれんぼ(笑)
大人でも興奮する空間に子供であればなおさらはしゃいじゃいますね。
辺りは薄暗いので、親御さんは十分に注意して見守ってください。
teamLab★「森と湖の光の祭」の3つの見どころスポットは動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
teamLab★は全国各地でmetsaと同じように光のアート空間を作り出す活動をしています。
機会があればぜひ他の作品も見に行きたいです!
ムーミンバレーパークのオープンを待ちわびる
いまなお、絶大な人気を誇るムーミン一家とその仲間たち。
ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクションを有する「ムーミンバレーパーク」が2019年03月16日にオープンします。
物語の中で登場する灯台や水浴び小屋を実体験できる施設なのだそうでじっくりムーミンの世界観に浸りたい!そんな思いでオープンを待ちわびる人もいるはず。
随時、情報が更新されているので要チェックです!
まとめ
metsa villageは仕事や悩みごとから解き放たれて、のんびりとゆったりと過ごす場所としてはぴったりでした。
駐車場やレストランの混雑具合といった改善してもらいたい点もありましたが、様々なイベントやワークショップ、ムーミンバレーパークのオープンも控え期待感は満載です!
チームラボによる森と湖の光の祭は期間限定ですのでぜひ、足をはこんでみてください。