今回、訪れたのは埼玉県日高市にある「巾着田曼珠沙華公園(きんちゃくだまんじゅしゃげこうえん)」。
高麗川(こまがわ)に囲まれたこの公園は、菜の花やコスモスといった四季折々の花々で彩られます。
その中でも秋には、曼珠沙華によって辺り一面を紅い絨毯で敷き詰めたように紅く染め上げるのです。
その景色に目を奪われることは間違いなし!
この素晴らしい紅い景色を、出世・開運の神様である高麗神社からご当地グルメも合わせてお伝えします。
巾着田に映える紅い絨毯
巾着田は日高市内を流れる清流である高麗川の蛇行によって長い年月をかけて作られた平地です。
その形がきんちゃくに似ていることから「巾着田」と呼ばれるようになりました。
曼珠沙華の群生地としても有名なこの土地は、秋になれば辺り一面を紅く染め上げるのです。
アクセス
電車の場合
(西武池袋線)→高麗駅→徒歩15分
バスの場合
高麗川駅→巾着田→徒歩3分
飯能駅→巾着田→徒歩3分
車の場合
(関越自動車道)→鶴ヶ島ICより14km
(圏央道)→圏央鶴ヶ島ICより11km
(圏央道)→狭山日高ICより8km
彼岸花の別名「曼珠沙華」
曼珠沙華は多年生の球根性植物であり、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、放射状に花が顔を出します。
多くの異名を持つ花
曼珠沙華という名前に聞き覚えが無くても、「彼岸花」と聞けばピンと来る人も多いのではないでしょうか。
曼珠沙華とは、彼岸花の異なる呼び方の1つ。
彼岸花という名の由来は秋の彼岸ごろから開花することであり、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあるのです。
おそろしい……
それに対し、曼珠沙華は仏教の視点から「天上の花」という意味も持っています。
この地域の人はそんな彼岸花の名を嫌い曼珠沙華と呼んでいるのです。
そんな曼珠沙華には、ほかにも数多くの異名があります。
- 死人花(しびとばな)
- 地獄花(じごくばな)
- 幽霊花(ゆうれいばな)
- 蛇花(へびのはな)
- 剃刀花(かみそりばな)
- 狐花(きつねばな)
- 捨子花(すてごばな)
- はっかけばばあ
日本では不吉であると忌み嫌われることもありますが、反対に「赤い花・天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもあります。
2つの名前を持ちながら、それぞれの名前の意味は相反するものという、不思議な植物ですね。
有毒性の曼珠沙華
曼珠沙華は茎から花まですべてに有毒性を含む花なのです。
口にすることで吐き気や下痢を起こし、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあります。
これはまた、おそろしい……
紅一色の巾着田曼珠沙華公園
そんな怖いイメージのある曼珠沙華ですが、巾着田に広がる景色を見ればその美しさにそのような思いは吹き飛んでしまいます。
巾着田曼珠沙華公園の駐車場、入場料、開花時期は?
有料期間と開花時期
9月10日~10月15日のうちの開花期間
午前7時~午後5時
※曼珠沙華群生地内への有料入場は、平成30年9月26日(水曜日)で終了しました。
入場料
1人300円/1日
駐車場
普通車 | バス | バイク |
---|---|---|
500円 | 3000円 | 100円 |
公園内に1歩踏み入れば一面を埋め尽くす曼珠沙華によって、はるか向こうまで紅く染め上げられます。
500万本もの曼珠沙華が花開くその光景はまさしく紅い絨毯!
辺り一面が幻想的な雰囲気に包まれます。
まれに色素形成異常で白みがかった個体も。
公園内を散歩すればどこまでも曼珠沙華で埋め尽くされ、この光景に目を奪われるのは間違いありません!
日高市巾着田オフィシャルサイトより引用
曼珠沙華の開花状況は気候によって変わってきてしまう上に、見頃は1週間程となっており、とても短いです。 日高市巾着田オフィシャルサイトには開花状況が常に更新されている為、開花状況を確認した上で訪れることをおススメします。
巾着田曼珠沙華まつりでご当地グルメを食べよう
曼珠沙華の開花に合わせて巾着田曼珠沙華祭りが開催され、市内のグルメや物産の出店、ステージイベントが行われます。
埼玉県日高市のB級グルメ「高麗鍋」
高麗鍋の必須条件はキムチ味・地場産野菜の使用・高麗人参の使用の3つ。
根菜がたっぷり入っていて食べごたえがあり、キムチのピリ辛が効いて、とても美味しかったです。
3つの条件を満たせば、アレンジ自由ということで、日高市周辺には高麗鍋を提供してくれるお店がいくつもありますので、ぜひご賞味ください。
県内随一の栗の産地
日高市は県内随一の栗の産地であり、高麗川マロン・日高ぽロンといったブランド栗も有名です。
日高市産の大きな栗が丸ごと1粒入っている「巾着田まんじゅう」
包まれた粒あんの甘さに負けず劣らずの栗の甘みが口いっぱいに広がります。
そんな日高市の栗を、栗ご飯や菓子作りに手軽に利用して、日高の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
モチモチした食感がたまらない四里餅
私がどうしても皆さんにおススメしたいのが、巾着田より車で10分ほどにある「大里屋」
埼玉県飯能市に店を構え、明治より100年続く歴史ある和菓子店です。
営業時間 | 定休日 |
---|---|
8:30~17:00 | 月曜日 |
このお店で食べていただきたいのが、埼玉県飯能市の銘菓で、小判の形状をした大福「四里餅」
手にした瞬間にその柔らかさにびっくりします!
モチモチした食感と上品な甘さのあんがたまりません。
飯能、日高方面にお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてください!
曼珠沙華開花期間(有料入場期間)中の禁止事項
- 曼珠沙華開花期間(有料入場期間)中の三脚等の使用禁止
- 小型無人飛行機(ドローン等)の使用禁止
- キャンプ、バーベキューの禁止
巾着田を囲むように流れる高麗川は自然豊かな河原です。
9月1日~10月中旬、12月28日~1月3日までは河原でのバーベキュー等が禁止になります。
周りの方々に迷惑をかけないようにルールはしっかり守りましょう。
流れは緩やかで、浅瀬が続く高麗川。
こんな自然の中で家族でバーベキューという休日もいいですよね!
ただし、雨が降った次の日は水かさが増し危険なので、天気予報の確認はしっかりしてください。
出世・開運の神様「高麗神社」で運気を高める
参拝後に多くの政治家が総理大臣になったという出世・開運の神様がいるのが「高麗神社」。
巾着田からわずか車で5分ほどの場所にあるその神社は濱口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎などが参拝して、その後、総理大臣になったことから「出世明神」と呼ばれています。
朝鮮半島から渡来した高句麗人により建立され、高句麗の王族である高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)を主祭神としています。
鳥居をくぐった右手にみえてくるのが将軍標(チャンスン)という、天下大将軍と地下女将軍の2対の柱。
集落や寺院の入口で邪鬼悪霊の侵入を防ぐ魔除けで朝鮮半島の習俗です。
厳かな雰囲気の中にインパクトのある存在感です。
皇族方をはじめ、多くの文化人も参拝されている高麗神社で出世、開運の運気を高めましょう。
まとめ
今回、訪れた巾着田の景観はまさに、息をのむ美しさでした。
私は毎年のようにこの地を訪れては、巾着田の景色に心を奪われています。
ぜひ、みなさんにもご自分の目で、この感動を味わっていただきたいです!
また、巾着田は四季折々の姿を持っています。
季節によって異なる表情を見せる巾着田の自然を感じながら、日高市を散策してみてはいかがでしょうか。
その際には、高麗神社へ立ち寄って、出世・開運の神様に成し遂げたい思いを伝えてみて下さい。